ナンパマン、流行りのナイトプールで常識を覆される

f:id:OZZ:20160816222812p:plain

 

私、流行りの、ナイトプールというやつに行ってきました。

知ってますか、ナイトプール。
都内で言うと、ホテルニューオータニや、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ、グランパシフィック LE DAIBA、ホテルイースト21東京なんかが夜間にビジターにも開放している、いわば夜いけるプールです。
今回、私が行ったのはニューオータニでして、通常平日だとプールに入るだけで8000円、土曜だと12000円もする脳内アロハの大人スポットです。
私はBくんとmenonsoupさん=メノンさんの三名で、宿泊込みのプランで行ってきました。

恥ずかしながら我々、トリプルのお部屋で、男三人が同じ屋根の下、鼻の下を伸ばすというナンパマンとして画期的かつ前衛的なプランにて布陣。宿泊代もプール代も込みで一人およそ17000円でした!

当初Bくんからナイトプールの提案を受けた時は、その価格に新大陸発見ばりの驚愕を隠せなかったのですが、今思うと17000円からプール代の8000円を引いて、さらには朝食バイキング3000円を引いてみると、なんということでしょう、6000円でニューオータニに泊まったことになります!これは意外とお得な攻め方をしたのではないかと自負しております。まさに肉を切らせて骨を断つ!というものです(一体私は誰の骨を断ったかは定かではありません)。

しかし、どうですか、聞くだけで恐ろしいでしょ、塩素どころかリア充の香りがするでしょ。
そうなんです、数年前から徐々に浸透してきたナイトプールは、モデルや読者モデル、パーツモデルを始め、おしゃれなインスタグラマーや、リア充な香りをさせて生きていたい女性や、それに群がるナンパ男性で近年人気スポットなんです。

随分と毒があると思われそうですが、実際行ってみるとそこには様々な人間模様が広がっていました。

 

f:id:OZZ:20160816223330p:plain


まず部屋でひとしきりニューオータナーな気分にひたり、一路ナイトプールに向かったオズ、B、メノンは、早速入り口で、大行列に出くわします。

それは流石に六本木のV2ほどではありませんが、それでも30人位は並んでいます。時間はナイトプールタイムの18時頃。
我々はそんな行列を見て、一瞬尻込みしました。
が、もしやここはビジターの皆様が、イモータンジョーに水を乞うあの光景の再来ではないか、我々のようなホテル宿泊客は同じ扱いにされるのか?という疑問を持って係のお兄さんに聞いたところ、はいどうぞと、並ばずにすんなりインできました。
この時の優越感を僕は末代まで語り継ぐつもりでいます。結婚相手はまだいません。

さて、中にはいると、微妙な人数。それもそのはず、最初はほぼ宿泊客のみで、声をかけるギャルもいません。なんならわんぱくな子どもが、我々の欲望を知らずにジャンプ飛び込みで欲求を解消していたくらいです。
欲求不満の我々は、仕方なくプールの一角の椅子を陣取りました。(この椅子も後ほど満員になって取れない状況になっていたので、優越感を感じたい人はドンドン取って末代に語り継ぎましょう)
そして、我々は高なる鼓動を抑え、さもニューオータニなんて怖くないもんね、という面持ちで、敷地中にあるバーにビールを飲みに行きました。
ビールは勿論900円からです。安い!安すぎて買うのをためらいました!流石に安すぎますよね、ナイトプールに来る大人だからこれくらい払えますよね!!
乾杯して小一時間、他愛もない話をし、財布の様子をうかがいながら二杯目のビールを飲むかどうかに戸惑いつつも夜になってきました。

気が付くとピチピチの水着をきた、可愛いギャルたちが入ってきているではありませんか。
遂に遂に遂に!ナイトプールの幕が切って落とされました!!

 

f:id:OZZ:20160816225345p:plain



しかしニューオータニのプールは、実はなにぶんそんなに広くありません。というか全然香川県くらい狭いっす!声をかけまくったら目立つこと必死。
数の声掛けをするのはあまり向きません。
どれいく?どれいく?Pool ft. Drakeと男三人半裸で肌寄せ合いながら温めあっていると、やはりそこは世界の切り込み隊長Bくんが突撃、それに習うようにメノンさんも突入してしまいました。
そんな二人の勇姿を尻目に、実は私、リアルガチでナンパをするのが随分久しぶりで、プール地蔵ことドザエモンになっておりました。表向きは「俺なりの作戦で行くから」と二人にはいいつつも、温水プールの生ぬるい水なのに震えが止まりません。

しかし、そんな僕も、実は糸口を見つけていたんです。
さあナイトプールナンパしたい諸兄方に読んで欲しいのはここからです。ここからが僕なりの戦術です。いまなら無料です。

まず一番ナンパしやすいのはプールの中か、バーのあたりです。
プールサイドでも、全然できますが、目立つことで他の女子から見られるため、ナンパ目的感が出てしまいます。それを打破できる実力か運があれば問題ありません。
ちなみにアホみたいに写真を撮っている子ばかりなので、そこで写真撮るよ声掛けも有効です。
しかしながら、そんな甲斐性は勿論微塵もないので、私はプールの中で落ち着いて女子と遭遇し爆破を試みる、その名もUボート作戦をおすすめします。
水の中での方が、相手が逃げにくい、浮輪等の持ち物いじりができるなどメリットが有ります。それにプールの水の中は、和んだあとイチャイチャしてもバレにくく、メンタルとフィジカルでくっつくことができるからです。あと大切なのはプールをそもそも楽しんでいること。かと言って大学生みたいに、ギャハギャハはしゃぐのとは違います。そしてナンパにギラギラしているのもやはりおすすめしません。


これはしかし私のクラブでの立ち回りと同じです。フロアで踊る、楽しそうにしている、一緒に楽しもうのスタンスで仲良くなり、という感じですね。


やはり価格的に大人なこのナイトプールに、8000円も払ってナンパだけされたい女子はきません。基本スタンスとして「楽しいことがしたい!」「気になるイベント事に参加!」「リア充感出したい!」「有名インスタグラマーに憧れて」と言った動機で訪れているはずです。そんな子たちをガツガツナンパしても煙たがられます。求められていません。ましてナンパ慣れしたカワイイ子が多いので、余計です。
なので、ここはUボート作戦で、プールをエンジョイしつつ、落ち着いて相手のテンションに合わせて話しかけましょう。
上記のことを考えていると、狭いプールが功を奏し、横に女の子がまさしく流れてきます。そこでもってさらりと話しかけます。
そうして数組話しかけながらも、あれ、坊主。
でトイレばかり近い私。

気が付きました、バンゲ難しい。
なんせプールにスマホもってきているのは、防水ケースに入れている子くらい。Uボート作戦の最大の欠点でした。
とは言いつつ、私、気が付くとBくんとメノンさんが絡んでいた女子二人組と和ませていただきました。
その後もその二人組のうちの一人、黒水着さんとプール内で、可能な限り常識の範囲内で、CM上の演出です、程度イチャイチャし、ここで伝家の宝刀を持ち出しました!

「泊まっているから部屋に遊びに来なよ」

見事、オーケーをいただきました。

(しばらく会わねえうちになんだか嫌な大人になっちまったな…オズさんよ…)

 

f:id:OZZ:20160816224603j:plain


忘れる前に、ビジターでプールに来るナンパマンの難点をお伝えします。
ニューオータニではほぼ100%プール即はできないでしょう。
水は透明で人でうめつくされてるほどでもなく、かと言って広くないので、変なことしてると絶対バレます。バレてもいいならやってください。あとは知りません。
他にトイレは更衣室内しかないし、隠れる場所はありません。
なので、即を狙うなら、そのまま女性とプールから上がって、外で合流してホテル直なのか、居酒屋いくかなどする必要があります。8000円プラス、中でのアルコール代、さらに連れ出し後のことを考えると

…断言します、高っす!

わざわざナンパ目的で行くなんてお金に余裕のある人だけかなと思います。
ナンパだけを目的として行く価値は、ワタクシ的にほぼありません。


さて、本文に戻りましょう。
そうして部屋に釣れだした、もとい連れだした二人と、私とBくんで他愛もない話をしながら、Bくんに無理やり相方をショッピングセパをしてもらい、私は黒水着さんとセ◯クスの運びとなりました。Bくんに100%助けていただき、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そんなこんなで女子二人は深夜に帰宅し、ナイトプールの一夜は終わりました。

しかし、私、Bくんとメノンさんと三人同じ部屋で泊まり、一緒にプールでわちゃわちゃし、メノンさんがドンキで買ったドライフルーツのおつまみや3000円もする朝食の、ポークソーセージに文句を言ったこの夏のことを忘れません。
純粋に楽しかったです。
そうして思ったんです。ナイトプールに来て写真を撮りまくって、フェイスブックやインスタやツイッターに上げる女子達を見て。
8000円も払ってビジターでナイトプールに来た子より、宿泊客しかいない朝一のホテルのプールにいる奴が真のリア充だと。

決してメディアが創りだした常識に流されてはいけません。

 
                         〜オズ著「ナイトプールと、その不確かな壁」より抜粋〜

 

 

 

 Photo by YangChen(TW)