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彼氏持ちを落とせ!理由なき反抗をぶっつぶせ!! 〜夜明けの1月篇〜

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12月の終わりにナンパで圧倒的敗北によって迎えた2014年1月。
寒さが本格的になり始め、地元で厳かに家族と新年を過ごした僕は、5日ぶりに帰った東京という街を新幹線の窓から見つめていた。5日ぶりとはいえやっぱり東京はすごい。大樹林のようにそびえるビル、そして毎日が祭りのような人出の街。

乙事主みたいなイノシシが駆け巡り、茶色いモフモフした野うさぎが大行進するうちの田舎とは大違いだった。そして直感的に思った。

こんなに人がいる街でナンパできないはずがない。

そうして1月、混みあう明治神宮で、僕は賽銭箱に五円玉を投げ入れて二拍手し、目をつむり心をこめて、こうお願い事をした。

「即できますよ〜に」

その日、神様の機嫌がなんか悪かったと、宮司が言っていた。ギリシア神話の神なんて色んな女神とやりたい放題だぞ、何言ってやがる。おぼこいな!
ナンパもオフシーズンと言われる真冬。気持ちを新たに、僕は0度近い気温の中、来る日も来る日もストにでて、週末はクラブに行き、残党狩りをした。ゴマキさんには価値観や生き様をブチ壊されて頭が真っ白になり、Zoyyさんには驚異的なスピード即ナンパを魅せつけられて感化された。そして、僕は1月3日から17日まで15日間、一度も空が暗いうちに寝なかった。この1月は天下一品のラーメンくらい、濃厚だった。軽い吐き気すら覚えた。



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迎えた19日の日曜日、僕は勝手にツイッター名の改名をかけてアポに臨んだ。相手はクラブ帰り、朝の六本木でバンゲした彼氏持ちのOL。正直めちゃくちゃタイプだった。僕の好きな、クール系美女である。明日仕事という彼女をわざわざ他県から最寄り駅まで呼び、有名な飲み屋に行った。
多少腕のあるナンパ師ならこう言うだろう。

最寄り駅に来てくれる女は即れて当たり前。

しかし当時の僕には、もはやセックスという行為に至る方法が全くわからなくなっていた。さながら数Ⅲの教科書を読んでいるような気分。しかも相手は彼氏持ち。
だが多少腕のあるナンパ師ならこう言うだろう。

彼氏持ちでアポに来る女は即れて当たり前。

そんな言葉を浮かべながら、ド平日だったため、予約をせずに目的の店に入った。

店員「今いっぱいなんすわー!立ちになるんですけどいいっすかー!?」

僕は彼女と目を合わせた。2秒ほどのアイコンタクトのあと、

僕「…いいですょ」

いいわけねーだろw
正直終わったと思った。わざわざ小一時間かけて来てもらって立ち飲み。一瞬頭が真っ白になったが、ここで運命を恨んでも仕方ない。リーセの子になんでリーセなんだよ!っていうくらいアホである。勝負は準備から始まっている、という言葉の逆をいく展開。そして苦し紛れにひらめいた。ここは仕方ない、短時間でクローズして「立ちはやっぱり疲れるから、家近いしそっちで飲もう」これしかないと思った。短時間なら飲み代もかからないし!

お互い飲み物を頼んで乾杯。あとは関西の凄腕ナンパ師、きゃりーさんの『彼氏グダを崩せ!』というエントリー通りにことを進める。問答無用に同じルーティンをつかわせて頂く。しかし二番煎じで、身体化していないルーティンは、まさにルーティン=流れというものには程遠く、思いつきのセリフのように流れを作る事ができなかった。むしろブロックである。
立ち飲みを始めて一時間半、俺はともかくヒールの彼女に申し訳ないしテンションも下がりかねない。もうここで自宅に誘わなければ終わると思い、僕はついに家に連れ込む決意をしてこう言い放った。

「うちに、実家から送られてきた大量のミカンあんねんけど、食べきれへんし寄ってって」

ぜんぜん思ってたのと違うこと言ってもーたw
いろんな意味でアラサーとは思えぬ、苦し紛れの提案をしてしまった。そして彼女は言う。

「あたしの実家静岡だから、ウチにもミカンいっぱいあるんだよ〜」

嫌な偶然というのはあるもんである…。

 
「…ほな静岡のミカンとうちのミカンどっちが旨いか勝負や(震え声)」


苦し紛れw
だが彼女はとりあえずミカンの味比べのために家に来ることになった。食付きあれば理由なんてどうにでもなるんじゃ\(^o^)/


僕と彼女は寒空の中、店を出た。寒い、そういって彼女の手をとった。彼女はいう。

「彼氏じゃないのに、なに?」

ちなみに彼女と初めて六本木で会ったとき、僕は別れ際のキスクロージングを思いっきり拒否されていた。彼氏としかしないの、という彼女の強烈なグダを崩せなかったのだ。そんな堅い子だ、彼女は平然と、僕の手をシルクのようにするりとかわす。僕はここでもきゃりーさんのルーティンを一言一句間違わずに放った!

「正直、彼氏いるのは運が悪かったとは思ってるよ。でも運命に順番なんて関係ないでしょ?」

「そうだけど…」

「もし俺の方が先に出会ってたら、今の彼氏にも同じこと言うんじゃない?」

「うん…。」

「じゃあ今日だけはフラットな目で俺のこと見てよ。」

「うーん…わかった。」

彼女は僕と手をつないだ。
きゃりーさん、今度、知的財産使用料を払いにいきます。

 


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家について一応ミカンを出す。テーブルの上に置かれた一人ぼっちのミカン。もちろんどちらも手を付けない。ミカンが孤高の強さと憂いを帯びている。
一人ぼっちのミカンはただ食べられるものから、男と女をつなぐ言い訳の正体へと変わった。言い訳についていえば、男と女はそういうものだ、となんとなく今は気がついている。男と女は言い訳を作り、言い訳を欲しがる。ミカンがこの日、妙に文学的な存在に思えた。

床に座り、ベッドにもたれてくつろぐ彼女。特に話すことが思いつかなかったので、早速決めにかかった。もちろん彼女は、待って待って待って、とやんわり拒否、そして

「お ち つ い て ☆」

…女の子にギラついたことなある男なら一度は耳にする頻出ワードが登場。このワード言った女の子は次回から横取り四十万です。
僕は返す。

「落ち着いてるよ(将棋で羽生さんに勝てるくらいに)」

そして更に、

「君そんなこといいつつ断固拒否してないじゃん」「嫌ならなんで来たの?」と問う。

「だってさ…なんかさ…」

彼女はジェームズ・ディーングダを繰り出す。

「分かった、床が嫌なんやな。とりあえずベッドいこ」

と彼女の理由なき理由に、俺が理由なき理由を与えてなぜか二人はベッドイン。ここで、もはや余裕かと思われたがベッドインしてからもキスを迫るとジェームズ・ディーングダ。ジェームズ・ディーンはこの世に二人要らねーぜ、と思ったかどうか記憶にない。が、拒否してる相手に無理に攻めては引かれるだけだ。なんなら犯罪みたいなことしたくないし、いうなればお互い求め合ったほうが楽しいセ_クスができる。そう判断した僕はここで欧米と日本のセックス観の違いを語る、「ノーボーダールーティン」を仕掛けた。

完璧にそのルーティンが彼女の価値観にヒットし、彼女がこわばっていた体の力を抜くのがわかった。そして一気に攻めこみ、扉をこじ開ける!
始まりの鐘がなるDeep kiss!!
彼女の胸に手を伸ばす!!!
だが舌を絡ませながらも最期にくるラスト・ミニッツ・レジスタンス!!!!

「だめ、彼氏が…」

追い打ちを掛けるようにここできゃりーさんの最期のルーティンを繰り出す!!!!!

「もう、全部俺のせいにしていいから」


 

 

 


彼女「…めんそーれ\(^o^)/」

 

 

 




もちろん彼女はめんそーれとか言ってない。

だが何を隠そう、ここで完全にゲットが確定した僕の脳裏に浮かんでいたのは、相手の大人っぽい黒い下着のその先でもなく、甘い香りの首筋の感触でもなく、シロップのかかったさくらんぼのような唇でもなく、あろうことか数々のことを僕に教えてくれた仲間達の顔だった。
野郎どもの顔だったのだ!

♪メチャメチャ 苦しい壁だって ふいになぜか
 ぶち壊す 勇気とPower 湧いてくるのは〜
 メチャメチャ きびしい人達が ふいに見せた
 やさしさの せいだったり するんだろうね〜
 アリガトゴザイ……ます!

みたいな曲に合わせて、ナンパを教えてくれた友達やまだ見ぬブロガーさんのアイコンが、沢山現れては消えた。
https://www.youtube.com/watch?v=2RB1v0jae-w
そしてゲット出来たのは間違いなく完全に、きゃりーさんのブログを読んだおかげに他ならなかった。
更にはZoyyさん直伝、今日まで4戦負けなしの、『最寄り駅から家連れ込みルーティン☆』が完成した日でもあった。お二人には今度ミカンを差し上げたい。




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セ_クスしたあと、彼女はこういった。

「彼氏以外の人とこんなことになるのは初めて…。でも楽しかった!今日はありがとうね」

「こちらこそ。♪アリガトゴザイ……ます!」

その後、終電ぎりぎりまでいちゃいちゃとすごした。

そんな1月は結局1ゲットに終わってしまった。
そして僕は今回は準即であって、未だ即はないという状況に、依然焦りしかなかった。毎日コールドリーディングやNLPを勉強し、頭の中は先ほどの仲間たちの様々な意見や考え方で、まるでメタンガスで破裂しそうなゴミ袋のように、パンパンだった。

後日。その子とは運悪く、バニティで他の女の子をナンパしてる所でダメーな感じで会ってしまい、音信不通になった。
所詮はインスタントな出会いなど、大切に育てないければいともたやすく枯れて、ハゲ散らかる。もし育てるのならば生え始めの産毛こそ大切にしなければならないのだ。セックスは別段ゴールでも何でもない。

 

 



ナンパには夢がある部分と、夢がただの現実になる部分がある。
昔はナンパブログを読んでは嘘のような世界に憧れ、文章の一つ一つからエロイことを想像し、自分に置き換わった情景を浮かべては興奮した。弾丸即、3P、4P、野外、クラブから持ち帰り、読モ、人妻、キャバ嬢…本当にこんな世界があるのか?女の子がそんな簡単についてくるのか?妄想で補完しては読み漁った。


そんな僕が、現実世界でプレイヤーになる日がついに訪れるのだった。


怒涛の2月がきた。



2月篇につづく…