ハッと目を覚ました。一瞬ここがどこで自分がなにをしていたか思い出せない。中学校の屋内の非常階段のような場所。ところどころボロくて汚れた壁にリノリウムの床。飾りっけのないみすぼらしい空間に僕はぽつんと座っていた。腕時計を見ると朝の九時二十分…
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